平成25年月5日(月)(毎週月曜日発行)第1194号      発行所 有限会社 先物ジャーナル社
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日本テクノシステム



日商協=店頭商品CFD取引の最新動向を毎月発表へ
◇"先物寸言" 酷暑の夏に「夢の代」〜先物の利便性説く幡桃
◆農水・経産両省、金融庁
  欧州証券監督当局とファンドに関する情報交換覚書を締結
◆2013年上半期商品価格を振り返る
◆"談話室" 年初から6ヵ月で、委託証拠金が約500億円激減
◆変わる商品先物=「セミナー営業」に活路見出す
◆"アングル"
 ・CMEの株価、年初から45.5%急騰
 ・金ヘッジで一息つく オーストラリアの鉱山会社
 ・ブラジルの天候不安が砂糖を4週間の最高値に


日商協=店頭商品CFD取引の最新動向を毎月発表へ
  
 日本商品先物取引協会は7月31日、日本国内で営業されている店頭商品CFD取引の平成2012年度の集計および、2013年度の4月、5月、6月の口座数、取引高を発表した。店頭商品CFD取引についてはこれまで、統計が作成されておらず、取引規模の実態も明らかでなかったが、同協会では今後毎月、同協会の会員が行うCFD取引について調査結果を公表するとしている。
  
 6月末有効口座数は1万9974口座
 2012年度の国内店頭商品CFD取引の総売買高は合計で12億6722万1429枚、年度末建玉残高は299億9300万円、口座数は1万9466口座(証拠金等残高28億5100万円)であることが明らかになった。
 調査は6月1日現在、同協会の店頭取引を行っている会員を対象に行われ、エネルギー、貴金属、農産物の各分野別に取引高、建玉残高も公表された。それによれば、昨年度、取引枚数が最も多かったのは貴金属の10億7135万6518枚で、エネルギーは1億7902万6758枚、農産物は1683万8153枚だった。
 今年6月に農林水産省・経済産業省が発表した「平成24年度・商品先物取引に関する委託者等の実態調査」における店頭デリバティブ取引(CFD取引)の口座数(19万8354口座)と、今回発表された口座数とが大きく違っているのは、今回の調査が「有効証拠金があり、取引が実際にできる状態にある口座だけを報告してもらった」(日商協)ためだという。
 年度末の証拠金残高28億5100万円に対して、建玉残高が金額ベースで約10倍と比較的小さいのは、店頭商品CFD取引の対象が米国などの外国市場であり、1枚当たりの証拠金が大きくレバレッジが小さいこともあるが、「インターネットを使ったデイトレードが多く、オーバーナイトの残玉を持たない投資家が多い」(店頭商品CFD取引会社)ことも反映しているようだ。
 4月以降の報告データによれば、店頭商品CFD取引の口座数は5月に2万148口座まで増えたものの、6月には再び1万9974口座と2万口座を割った。売買高は、4月に貴金属が2111万9844枚まで膨らんだものの、5月、6月と減少し続け、6月は1023万5784枚と4月に比べて半減している。
 「4月の金暴落により、貴金属市場から顧客が離れた」(同上)のは国内商品先物市場と同じ状況だ。
 店頭商品CFD取引の調査結果の公表については、同取引で電子取引が占める割合が99.7%と高い(前出農水・経産両省調査結果)ことから、国内商品先物市場関係者にとっても、今後の商品先物の電子取引の可能性を考える上で参考になりそうだ。
 (2013年8月5日─1194号)